読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

間柴の雑念

あなたがこのブログを読んでいる間、他の人は前に進む

俺vs爺

時間帯も遅く周辺の商店や飲食店が次々と明かりを消していき暗闇に覆われていく中、妖しげな淡紅色を放ち辺りを照らす謎の物体が遠くでチラついている。まるで手招きでもされているかのように私はそのネオンにいざなわれ物体に近付く。するとそこには、世にも恐ろしい文字記号が刻まれた看板があり、私の目の前に立ちはだかる。

 

f:id:solidstar3:20160229124110j:plain

 

「m・・ま・・マージャ・・?・・?・・!!これは!!!うっ・・・」

 

名前を呼んではいけないあの娯楽、闇のゲーム、史上最凶最悪のデス・アミューズメントであると気付いたときにはもう遅く、突如目眩に襲われ私は気を失った。

 

 

ふと気が付くと私はソファで横たわっていた。起き上がると、目の前で何やらおじいちゃんらしきおじいちゃんが微笑んでいる。

 

「いらっしゃい!うちの店は初めて?」

「え、ええ、そうですが・・」

 

このおじいちゃんらしきヴォルデモートらしきおじいちゃんはどうやら今回のデス・アミューズメントの支配人らしい。おじいちゃんの出方によってはいつでも応戦できる体勢を崩さぬよう、恐る恐る返事をする。辺りを見渡すとまだ参加者はゼロ。本日最初のカモ・殺害のモルモットは私というわけか。

 

「うちは本当に人が少ないから、卓が立たないことが多いんだよねえ。まあまあ!せっかく来てくれたんだから、お茶でも飲んでいってくださいよ。そうだ、そこにあるお菓子は勝手に食べてていいですから!」

 

 

 

罠だ。

 

 

 

菓子を食わせ可能な限り店に滞在させ他のモルモットが来るまで何が何でも私を離さない魂胆。悪いが手の内がスケスケだぜ、じじい。長年かけて培ってきたテクだったんだろうが、運が悪かったな。私と同じ時代に誕生してしまった事を悔いたまえ。

 

 

f:id:solidstar3:20160229124124j:plain

 

 

気が付くと私は

歌舞伎揚げ3つ

・チョコバウムクーヘン1つ

キットカット1つ

を完食していた。なんという失態。

 

 

「お、いっぱい食べるね〜♪」

 

くっ・・・

 

「え、ええ・・つい・・」

 

「君、名前は?」

 

「・・間柴です・・・」

 

「間柴くん、歌舞伎揚げ好きなんだね♪」

 

「いや、別に・・」

 

とやり取りしているうちにどこかへ消えるおじいちゃん。

 

「・・・今のうちに、と。。。」

 

帰ろうとした素振りを見せたその瞬間

 

「どこ行くの^^?まだこんなにあるよ^^」

 

 

f:id:solidstar3:20160229124120j:plain

 

こ、こいつ・・・!

 

先ほどの実験から俺好みのお菓子を、あろうことか、ファミリーサイズで提供してきやがった・・・!やるじゃねえか・・・だがじじい今回ばかしは相手が悪かったみたいだぜ。溢れた才能も腕前も一人の男の前では無力と化す残酷な世界ということを知っ「いただきます。」

 

 

「いっぱい食べるね〜^^」

 

 

歌舞伎揚げも残すところあと4個、というところに差し掛かり、ある思いが私の脳裏を過ぎった。

 

 

(実はこのおじいちゃん、いい人なんじゃないか・・)

 

 

俺「すみません、歌舞伎揚げ、全部食べちゃいました。」

 

爺「いいのいいの!いっぱいあるんだから。他にもあるよ、これとか。」

 

俺「あ、じゃあ、それ頂いていいすか。」

 

 

 

f:id:solidstar3:20160229124117j:plain

 

 

雀荘でバナナを提供された経験を持っている人が一体全国に何人いるのか知りたい。恐らく私だけだ。

 

 

俺「こんなに頂いちゃって・・・食費かからなくて済みます・・・」

 

爺「それはよかった、これからも食べにくるだけでもいいから、きなよ^^あ、お客さんだ!いらっしゃい!」

 

 

 

 

その後、オーナーのおじいちゃんと俺含め4人が集まり、闇のゲームが開催された。

 

 

 

 

 

 

 

私は1日分の食費を浮かせ、1ヶ月分の食費を失ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

爺(余裕やな。)

 

-------------------

 

 

 

というわけで先々週に練馬区へ引っ越して参りました。出勤前に部屋に掃除機をかけてしまうくらい、新生活を満喫しております。この雀荘に出会うまでは。

都内在住の方、遊んでください。

ブログの更新頻度も急激に下がり、ニートはいかに暇だったのかというのを痛切に感じております。