間柴の雑念

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才能のないやつが、あきらめがよくてどうするんだ!

昨朝の5時に私は起床した。もちろんジョギングをするためではない。ましてや成人式の着付けをするためでもない。そう、昨日は、第13回茨城県鹿行地区ダンススポーツ競技大会〜鹿嶋市長杯ダンススポーツ競技大会〜の開催日であった。言うまでもなく出場するのは私ではない。私の父と母だ。ダンスのレッスンへ出掛ける姿しか見たことがなかった私は、両親が正式な場所で正式なダンスを披露する光景をこの目で直接見るべく応援へと出向くのだ。

 

 

寝室からリビングへ降りると既にメイクアップされた母親と目が合った。今まで見たことのないアイシャドーが目の周りを覆っていた。鮮やかなブルーだ。

母「お母さん、すごいでしょ。メイク。」

一瞬、現在対面している人間は本当に私の母親なのか判断できなくなったくらいには強烈なメイクだった。なぜクジャクの羽が私に話しかけているのだろう、という錯覚にさえ陥った。

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↑こんな感じ。

 

そして、これまで私が見てきた中では断トツでトップにランクインする付けまつ毛を着用していた。たった今貸して頂いた。これだ。

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いろんなものがあるんですね・・

 

アイシャドーと、ぶっとい付けまつ毛。既にビジュアルは半端なかった。成人式シーズンであるため、外出先で着付けもメイクもバッチリ完了させた女性何人かとすれ違うことがあったが、誰一人として母のインパクトを凌駕するハタチの女の子はいなかった。

 

そして車に乗ること約2時間、130kmの道のりを経て鹿嶋市へ到着。会場へ入ると、大会が始まるまでサンバやタンゴなどの曲が無作為に流れている。各々のペアは流れる曲に合わせて練習する模様。

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2階のアリーナ(会場内のデッキ?を見下ろせる2階の場所?的なところってアリーナでいいんでしょうか?)から見下ろすと、ぱっと見、40歳から60歳後半くらいまでの人たちが元気に踊っている。大人になってからも打ち込めるものがあるっていいですよね。一方私は座ってパソコンを開いて転職活動をしておりました。超不自然だったと思います。後ろに座っているおじいちゃんがず〜っと私の画面を覗き込んでいたので、たまにYoutubeで子馬の授乳の様子を全画面で流して遊んでおりました。


子馬の授乳

競技するダンスの種目は2つありまして、一つ目がラテン、二つ目がスタンダードというものでした。それぞれ予選から始まり、何段階か踏んで決勝に残りそこで一番点数を獲得すると優勝という形。不調だったのか、間柴ペアはどちらも準決勝で敗退となってしまい悔しい結果に。ただ、父と母が手を取り合って一生懸命頑張っている姿を見て私はなんだかあたたかい気持ちになった。5年前から先月まで私はずっと一人暮らしをしてきたので、両親の触れ合いの場を見ることは少なかった。それを今目の当たりにすることができて本当に嬉しい。これからもずっとダンスは続けてもらいたい。

 

帰り際3人で記念写真を撮影し、途中レストランに寄り夕食を摂りながら写真を確認した。親は「いい写真だね」「思い出だね」「よく撮れてるね」などなど幸福感溢れるコメントを寄せていた。

 

しかし申し訳ない、私はそれどころではなかった。

 

私は、自身の肥満具合に驚愕していた。「痩せねば..」という焦燥感で頭は支配されており、先ほどまで感じていた「手を取り合って一生懸命頑張ってて..」とか、「あたたかい気持ちになって..」とかいう人間の気持ちは一切消え失せたのだ。

 

 

今朝も5時起き。もちろん成人式の着付けのためでもない。ましてや親のダンス大会の応援のためでもない。そうだ。ひたすらジョギングするためだ。いつもは10分で切り上げていたが、今日から40分に設定。(当初の目的は痩せるためでなく、あくまで習慣・実行力の熟練度を鍛えるためだったからだ。詳しくは過去記事”不可視なチカラ”参照願います。)

 

mash-mind.hatenablog.com

 

そして帰宅すると汗だくになりながら腕立て伏せと腹筋を交互に行う。筋肉を鍛えて代謝アップを試みる。

 

よしこれだけ走って筋トレもすれば十分だろう。キリのいいところで切り上げ、父親が摂取していたプロテインに私は手を伸ばした。運悪く、その瞬間を、父親に見られた。

 

 

「その程度の運動で飲むというのかね(ニッコリ)」

 

 

休みの日は欠かさず運動をしている父。運動に関してはかなり意識が高い。悔しさに屈した私は伸ばした手をサッと戻し、筋トレを再開するのだった。